(1890京阪神列車戦争自戦記) 11/28/99 吹田市民会館 参加メンバー(泉氏、北条氏、やったか氏、後藤氏、矢田氏、TTBの6人プレイ)
この日、私はサクラ会で、エイジオブルネッサンスをプレイし、それを久しぶりにリプレイにしてあげるつもりでした。(^^;) しかし世の中ままらないものですね。ゲーム結果が、前回に引き続き、「2回連続のミザリードロップ」と惨澹たる結果だったため、断念しました。(^^;) その代わりといっては何ですが、試みに1890(サクラ会)を取材してみることにしました。(^^;) まあ、このゲーム舞台を西日本にとっている鉄道ゲームなので、関西の方には馴染み深い会社や地名が出てきます。ただ、ルールが結構細かいうえに、ダイスのないゲームなので、少しとっつきが悪いかもしれません。まあ、そこいら辺り考えてもなかなか魅力的なゲームだとは思いますので、私は、1890なんか怖くないと1890基本戦略を書きました。この自戦記と併せてご覧になって頂けると多少なりとも参考になると思います。さて、キーボードを執りましょう。(^o^) 昔のTRPG(テーブルトップRPG)のリプレイのようにルール説明的な面がでるかもしれませんが、あしからずご了承ください。(__)
まず、最初にする重要なことは。順番決め(場所決め)です。このゲーム中、ここだけ偶然の関与する可能性があります。私は基本的に泉氏の下家を狙いますね。まあ、狙ってできるものじゃないのですが。(^^;) なぜ、そう思うのかは本人の名誉の件もあるので、インターネット上での言及はできるだけ避けときましょう。(^^;) さて、順番は、泉、矢田、後藤、北条、TTB、やったかの順番となりました。(チッ)
さて、最初の競りです。眼前に個人会社と小会社が順番に並べられました。1890基本戦略での私の解説通り、個人会社でいくか小会社でいくか大まかに決めなくてはなりません。特にプレイヤが6人なので所持金は限られています。ルールでは(¥2520/プレイ人数)ですね。これは、中途半端な買い物をすると身動きが取れなくなってしまう額です。(^^;) さて、順番に入札ですが、みんな、所持金の消耗が怖いので、1周目は、欲しい会社にビッドします。(このあたりは、最初、小会社中心か個人会社中心かさえ決めていれば大過ありません、特に経験の浅い方はあまり考え過ぎない方がいいです) さて、2周目、前の3人はおいしい個人会社(2国電鉄とか京津鉄道)に引き続きビッドしましたが、4人目の北条氏がいきなり、有馬鉄道(常に定価で買える)を買います。(^^;) だもんで、私はそれに倣って、神戸市電(2番目に安い個人会社)を定価で買います。やったか氏は、小会社にビッド(奈良電鉄、神戸電鉄の長持ち小会社シフト)しましたが、これを見逃すはずのない泉氏が、これまた定価で阪堺電鉄を買い、更に、2国電鉄(彼しかビッドしていない)も手に入れます。(泉氏高笑い) 後藤氏も、京津電鉄を競争なしで手に入れます。(らっきー) 矢田氏は、大阪電軌(近鉄の母体)にビッド、大阪鉄道にも値段をつけているので近鉄シフトです。さて、手番は私。あれ。大阪市電(個人会社だが公共会社に売却できない)が定価で転がっている。(^^;) やむをえません。ここは、私が貧乏くじをひくことにしようと、とりあえず、購入。河南鉄道も私のみなのでそのまま購入。小会社の2人(矢田、やったか両氏)も、おのおの、小会社を手に入れました。なんだ、1890基本戦略を読んでないの私だけみたい(私だけ個人会社と小会社両方持っている)じゃないですか。(;^^)
個人会社と小会社が全部売れました。いや、めでたい。(^^;) ここから株式ラウンドです。地下鉄の株価と近鉄の株価は¥100となります。(これが基本です) 最後に個人会社または小会社を買ったのが私なので、順番は次のやったか氏からですね。やったか氏は、小会社を二社持っているため、資金の余裕があまりありません。そこで、考えた末、阪急電鉄を少し高めの値段で購入することにします。まあ、阪急は優良会社なので、誰かやってくれるだろうから、買っといて損はないでしょう。次は泉氏です。公共会社を自分で経営したい(なぜなら、自分の個人会社2社を買い取らせるため)彼は、協力者を求めます。私が、中途半端な金額を残していたので1株買うのに応じました。これで、泉氏は阪神電鉄(2国鉄道に1株付属しているので4株分市場に出れば設立可能)を設立することにします。(思えばこの時いやな予感はしたのです)(^^;) 矢田氏も小会社2社なので収益の多そうな会社の株式を拾っておきます。後藤氏は、泉氏同様、京津鉄道を引き取る会社が欲しいです。そこで、既に1株持っている京阪にします。(王道でしょう) 一番現金を持っている北条氏は、阪急電鉄を買いシェアでやったか氏を上回って社長となります。第1株式ラウンドだけは、株式を売却できませんので、このまま素直に各社設立されます。ボード上で運営する会社は、小会社5社と公共会社3社(阪急、阪神、京阪)となりました。
株式ラウンドが終わったら運営ラウンドです。各社とも、線路敷き、駅(トークン)設置、列車運行、運行収益処分、列車購入を順番に行なっていきます。といっても最初は各社とも列車がないので、線路を敷いたあとは、駅作って、列車を買うのですけれどね。(^^;) 最初、小会社は2両まで、公共会社は4両までですがもちろん会社の金庫のお金の許す限りです。みなさん、さくさく、列車を買っていきましたが小会社は各一両でしたね。まあ、あまり金庫(資本金)にお金がないですからね。(^^;) 阪急は、3両、阪神4両、京阪1両と買っていきます。ここで、2列車や2−2列車が売り切れました。全社運営が終わったら、株式ラウンドに戻ります。3列車をどこかの会社が買うと新しい時代に入り、個人会社を公共会社に売却することが可能になります。個人会社を持っている。阪急、阪神、京阪の社長は、列車を運行しつつ、各々、個人会社を自分が経営する公共会社に定価の倍額(上限)で売却して、現金を懐に入れます。(^^;) 例えば、京津鉄道ですと¥160が表示価額ですから、¥320で京阪に売却して代わりに京阪電車の金庫から、¥320引き出すわけですね。これは序盤では大切な収入なので、みなさんも基本は倍額と覚えてください。しかし、悪どい経営方法だ。(^^;) 小会社の方は、運高収益の半分が配当になるので、これはこれで、収益としては大きいですね。例えば、河南鉄道は投資額は¥100程度ですが、収益は2列車が一回走るだけで、ほぼ¥30程度の収入が確保されるので、収益性は悪くないのです。公共会社だと投資額も多いですが、たくさん列車を持ってたくさんの収入があがります。どれも、それなりに悪いものではないのですね。(^^;)
規定回数の運営ラウンドが終わると次のターンの株式(ストック)ラウンドです。このターン、思っても見なかった悲劇が私に待っていました。前の運営ラウンドで京津を売却してお金を握った後藤氏が、地下鉄株を買ってきます。地下鉄の社長株券(2株相当)は、大阪市電を持っている私のもとにあるのですが、私は充分な資金がありません。このまま後藤氏に3株以上(後藤氏はすくなくとも¥320以上は持っています)買われると地下鉄を乗っ取られてしまいます。あやうしTTB。(^^;) やむをえません。防衛するために、阪神を売ります。(大損) 地下鉄株を私も買って、シェアで逆転されないようにします。(^^;) 後藤氏はそれをみて、かねてから計画していた、JR西日本の設立工作をはじめます。地下鉄株を売り(やめてくれ〜株価が下がる〜)、JR西日本設立。JRは、株価が高いことが多く。みなも追随。また、防衛をしたことにより、地下鉄も5株以上市場に出たので、地下鉄も設立され、大阪市電が閉鎖。私としては、大阪市電の収入を後2回くらい(¥40×2)予定していたので、目論見が大きく狂ってしまいました。(まあ、多人数ゲームなのでしょうがないですね) 泉氏も結構お金がある(阪神電鉄の金庫にあったお金です)ので、南海電鉄を設立します。南海は周りの線路を近鉄系の会社が敷いてくれたので、かなり最初から有利ですし、地下鉄が大阪東に線路を敷くので、大阪北東部への乗り入れが見込めます。妥当な判断でしょう。
JRは、資金力にものを言わせて、列車を買います。列車保有制限が他社より多いのがメリットです。また、買った列車を安値で廻して、会社金庫に金のない京阪を援護します。(どちらも社長が後藤氏なので列車は¥1以上なら、取引可能) 正しい戦術でしょう。さて泣く泣く運営する破目になった、地下鉄ですが、しょうがないので、バンクから3列車を1両だけ買っておきます。地下鉄も設立株価は¥100ですから、金庫には、10株分¥1000あります。3列車を買ったあとで、何を考えたか、地下鉄の社長は、河南鉄道から、金庫の有り金の殆どをはたいて、2列車を購入します。(^^;) 危うし、地下鉄。他の会社は順当に運営していきます。特に近鉄シフトの矢田氏が、きちんと大阪南東部の開発を進めています。阪急、阪神も大阪北や尼崎にトークンを設置し、2列車、3列車などの安価な車両を多方向(大阪北や尼崎を起点)に走らせて、¥200〜¥300の収益を稼ぎ出します。京阪も京都に乗り入れ、奈良鉄道と協力して、京都方面で稼ぎます。まあ、どこやっても、あからさまに敵対さえしなければ、なんとかなるものですね。(^^;) 3列車が出た次のターンから運営ラウンドは2回あります。次の運営ラウンドの一番最初は、河南鉄道ですが…。おお、列車がない〜。(^^;) しょうがありません。金庫には結構お金があるのですが、まあ、もったいないので、前に地下鉄に売った2列車を地下鉄から買い戻します。¥5で売ってくれました。(^^;) よかった〜。
再びストック(株式)ラウンドです。なぜか、近鉄株がブレイクします。(^^;) 優先権(ストックラウンドの最初に株式を買う権利)を持つ北条氏から順に近鉄株を買います。私ですか。まあ、よくわからないけれど買いました。(^^;) おかげで順番の遅かった、矢田氏の番には近鉄株が残っていませんでした。運営ラウンドに入って、河南鉄道、大阪電軌軌道、大阪鉄道と運営した後で、私は、大阪電軌軌道の矢田氏にもちかけます。「社長、近鉄を建てましょう」 3−3列車が購入されると、地下鉄は強制設立になります。それより前に、大阪電軌軌道の社長が「設立」といえば、近鉄は成立して、運営(近鉄の設立時特別運営)をはじめることができます。もう、3列車は売り切れています。今のうちに立ちあげるのが上策、と進言しました。(しかし、なぜか周囲からブーイングが…) 矢田氏は英断して、近鉄が設立されます。まず、大阪電軌軌道が近鉄社長株をもち、大阪鉄道は、これに併合されます。(代わりに近鉄株1株) 続いて、河南鉄道が合流します。河南鉄道の資産のうち現金の半額は、社長に「慰労金」として渡されます。ありがたいことですね。(^^;) ここにいたって、近鉄株がブレイクした理由が私にも分かりました。近鉄は、会社の金庫に¥900はゆうに持っている優良会社だったのです。JRや南海は3−3列車や4列車を買います。4列車が買われるとこれまで数多く走っていた、2列車が廃棄されます。このことは新たな時代の流れ(列車の保有限界が削減されます)となり、これまで、2列車を数多く走らせていた、阪急、阪神の収入は減ります。(しかし充分元はとったでしょう) 特に阪神は金庫にお金がないので、かなり苦しい経営状態となります。
さて、再びゲームは動きはじめました。ストックラウンドで、私は前のターンに「ころがりこんできた資金」を元手に最後に残っていた公共会社山陽電鉄を設立します。まあ、山陽電鉄は、あまり収益が見込めないので残っていたのですね。(^^;) 阪神は会社の金庫に全く余裕がなく(これは泉氏が列車を操作して資金を南海に移した結果なのです)、列車も2−2列車しかありません。北条氏などこれまで阪神株を所持していた人も経営状態を危ぶみ、売り注文を出します。山陽が設立されれば、5列車を買うでしょうし、それ以前に近鉄は、3列車しかないので、5列車を買うでしょう。そうすれば、阪神に列車がなくなります。列車がない場合、社長は自分の責任(私財を投じて)で列車を買わないといけません。これを勘案した泉氏は、自ら、阪神株を叩き売り、阪神電鉄は閉鎖(倒産)します。少なくともこれで、泉氏が自分の資産を減らしてまで阪神の列車を買う必要がないからです。阪神はさんざ利用された挙げ句、ぼろきれのように捨てられてしまいました。合掌。(ー人ー)
運営ラウンドに入って、近鉄(無配当にしなくても金庫にはたくさんのお金がある)と設立したばかりの山陽は、市場から5列車を調達し、また新たな時代に入ります。地下鉄も3列車しかないので、山陽で買った5列車を1両地下鉄に安値で売ります。阪急もこのままでは列車が乏しく、無配当を繰り返して6列車を購入します。6列車が一両でも売れると、3列車と3−3列車は廃車となり、ディーゼル列車(D列車)の購入が可能になります。株数で2株分くらい後れをとっている南海は、これも無配当を繰り返しています。これは、D列車で逆転を狙っているわけです。ストックラウンドに入って、やったか氏が漏らしたひとこと「会社が経営したい」を聞いた後藤氏は、京阪株を売り払い、京阪の経営権をやったか氏にゆずってあげます。いやあ、泣かせるエピソードです。もっとも京阪にも列車はないのですが…。(^^;) 2社以上経営していると、こういうとき、困りますからね。南海は、4列車を下取りに出して(¥300値引き)念願のD列車を手に入れます。京阪は列車がないので、やったか氏が自分の所持金から工面して最後の6列車を買います。JRも列車はなくなりましたが、こちらは、もともと金庫にお金の貯まる会社ですし、京阪から、事前にお金を移動してあるので、それほどの損害にもなりませんでした。この間に超優良会社の近鉄もD列車を買い、近鉄はD列車と5列車をもつとても羨ましい会社になります。(^^;)
すべての公共会社は、廃車にならない電車を持ちました。ここからゲームは、バンクの破産にむけて走り出します。山陽、地下鉄とも5列車しかない私は、他のD列車をもたない会社(阪急、京阪)に呼びかけて、D列車の走る線路を妨害する戦略に出ます。D列車は、他社のトークンで遮られない限り走ることができるので、止めなくてはいけませんね。さもなければ私が不利です。(^^;) 阪神倒産により、空いた大阪北にトークン(南海梅田駅)を置いている会社などにおいしい目をみせてはなりません。幸い阪急や京阪の社長はとても理解があり、同調してくれました。(南海の社長は不満そうでしたが)(^^;) さあ、ゲームは、終わり間近です。なにせ、トークンの妨害があっても、D列車は、1回¥1000前後の収益を得ることができますし、JRに至っては、2両目のD列車を配当しつづけながら買うことができました。さらに、3両目に手が届こうとしたとき、(やっと)バンクが破産しました。(^^;)
今回は、1890は初めてという矢田氏(といっても1830とかの経験もあるので初心者ではありませんけれど)がおられたので、まあ、普通のゲーム展開として、途中破産せずに、最後までゲームを組み立ててみました。まあ、うまくいったのではないかと自負しております。自分の経営する地下鉄(終了時最高値¥325)と山陽は無配当が最初を除いてゼロであったことで満足しています。(^^;) 勝敗は、まあ、二の次ですね。(;^^A なお、このリプレイをご覧になった方は、大きなルール上の過誤が発見できたと思います。私も帰りに気がついたのですが。(^^;) まあ、そこのところはご愛敬ということで。もしわかった方で、自己満足に浸りたい方は、メールで、また、公表したい方は掲示板にでも書いてくだされば幸いです。
ゲーム時間、約4時間。なかなか楽しめました。(^o^) みなさんも一緒にいかがですか。ただ、偉そうに書いていますが、実のところ私が破産する可能性が一番高かったと思います。(^^;) ちょっとした展開のあやで、辛うじて経営できただけなのですね。だから、こういうスリリングなゲームは止められない。(^^;) みなさん、お体に気をつけて、それではこれで、さようなら。(^o^)/~