(1890京阪神列車戦争自戦記) 1/14/2001 吹田市民会館 参加メンバー(90チャンプ、北条(悪)氏、近藤氏、新高氏、TTBの5人プレイ)
こんにちは、サクラ会のTTBです。(^o^) 皆さん御元気ですか。今日も4列車でぶいぶいいわせてますか。(^^;) さて、世紀も変わり、また、次月には、1890日本選手権が開かれるはこびとなりました。\(^o^)/ 私は、サクラ会の例会ではエイジオブルネッサンスをプレイすることが多いのですが、大会も近いし、年末年始はゲームができないので、久しぶりの肩慣らしも兼ねて1890(サクラ会)をプレイしました。(^^;) 久しぶりだねえ。この書き物の中には、途中ところどころにゲームの用語が出てきますが、1890なんか怖くないと1890基本戦略を併せてご覧になって頂けると多少なりとも参考になるかと思います。では、まいりましょうか。(^^;)
さて順番決め(場所決め)です。今回は株価破壊王の泉さん(のむさん)がいないので、まあどこでもいいです。(^^;) さて、順番は、近藤、北条、チャンプ、TTB、新高となりました。前回の日本選手権優勝者の90チャンプが胸を貸してくれるという望外なこともあり、楽しいゲームができるのではないかと予感しておりました。
個人会社と小会社のシートを前に考えこむ面々。まったく、だいの大人がなにやっているんだか。(^^;) まあ、しかし、ここで失敗すると、後々のゲーム展開に重大な支障をきたすため、慎重にならざるを得ないのですね。簡単に個人会社や小会社を渡してしまうと、楽をされてしまいますし、かといって、競りかけていくと競りに参加していないプレイヤを間接的に利することになってしまいます。何事も程程がよろしいようで。(^^;) プレイヤは5人ですから所持金は¥504です。(¥2520/5人) もしこのビッドで何も買わないのなら、いきなりJR西日本を建てることもできるという微妙な金額です。また実際そうしたプレイヤもたくさんいます。(^^;) 「序盤のJRは世界の敵」(TTB1890箴言集より)、今回は世界の敵はいませんでした。(^^;) さて、入札です。みな着々とビッドしていきます。順番が前の2人が京津電鉄、二国電鉄。まあ、空いているならビッドしておいて損は絶対ありません。(^^;) チャンプは奈良鉄道、TTBは大軌、新高さんは河南です。ビッドも中盤戦に入り、閉鎖しない阪堺にビッドした近藤さんを見て、北条さんが動きます。有馬鉄道を買いました。これで、次のチャンプの前に神戸市電が定価で転がっているため、買ってくれるだろう(そうすると北条さんにも二国電鉄が競争無しに手に入る)との読みだったと思いますが…。
チャンプ、ここでいきなりパス。不可解です。「新作戦の実験なのです」(チャンプ談) 何やら不気味なムードになってまいりました。(^^;) 動きの読めない私は、大阪鉄道、神戸電鉄と小会社のみに乗ります。結局、新高さんが、定価で神戸市電を買い、阪堺は近藤さん、二国は北条さん、京津は近藤さんが守り抜きました。さて、次の手番は近藤さんです。今、一番前にあるのは地下鉄の母体である大阪市電です。測ったようにちょうど買えるくらいの額を残していた近藤さんでしたが…。それを皆に示してから敢えてパス。(^^;) 北条さんも高額の個人会社を持っているため、それを買ってもらう会社がほしいのでパス。金が大幅に残っているはずのチャンプも「実験」のためパス。私は、もうビッドできないので自動的にパス。あれれ、新高さんに順番が戻って来てしまいました。(^^;) ここで、新高さんもパスすると、個人会社(大阪市電除く)だけが運行される運営ラウンドに移行します。それでは個人会社を持っていない私が一番不利です。TTBピンチ。(^^;) しかし、同様の理由で河南鉄道が動かないと不都合な新高さんが勇気を奮って大阪市電を買いました。(パチパチ)。あー、助かった。(;^^)
個人会社と小会社が売れました。依然として優先取引権(プライオリティ)は近藤さんです。ここから第1ターンの通常株式ラウンドです。一人で会社を設立できる資金を残しているのは、北条さん、チャンプです。近藤さんは、何とか自分の京津電鉄を引き取る会社を経営したいところです。でも資金が足りません。こういうときはやはり協力でしょう。新高さんに協力を依頼します。「以降売ってくれてもかまわないから」ということで1株協力してもらう約束になり、近藤さんは京阪を設立。まあ、このあたり中途半端な金額を残していても増えないので、どこか収益のよさそうな株式を買っておくのが常道でしょう。北条さんは、単独で建てられるので、阪神を設立。ただ、最初の値段¥65は少々安かったかも。(^^;) 阪神は意外に金かかるのですよね。次はチャンプですが、阪神が¥65ですから、少し高くして阪急くらいかなあ。と思っていたら、「パス」、わからんなあ。(^^;) まあ、チャンプのような高度な思考は私のような凡人にはわかりませんね。私は、阪神。序盤の収益性なら阪急がない今、京阪より高いからです。値段も安い(京阪は¥70)しね。買っといて損はないでしょう。新高さんは約束通り京阪。チャンプが謎のパスを続けるなか、他の会社は無事設立され、運営する会社は、小会社5社と公共会社2社(阪神と京阪)となりました。
運営ラウンドです。各社とも順番に運営していきます。2列車を順番に買っていきますが小会社は各1両でした。京阪も1両だけ、阪神は2両。えらく進みが遅いです。公共会社が少ないですからしょうがないのですがね。しかし、トータルで考えると、序盤が長くなる代わりに、中終盤が急戦になるので、バランスはとれているのかな。「こりゃ、3列車以降は早くなるぞ」(北条阪神社長談) まあ、そのとおりです。(^^;) ところで、資産を依然として現金のまま保持していたチャンプでしたが、その運営ラウンドが終わり、再び株式ラウンドになって「実験」が旭日の下に顕れました。「泉北高速鉄道、買います」、そうです、このためにチャンプは現金をじっと持っていたのでした。泉北高速鉄道は、1890基本戦略にもあるとおり、後発会社の中で最も高額の会社です。額面は¥320あり、これが最後に間違いなく勝利ポイントに加算されるうえに、運営ラウンド毎の収入は¥70あります。たった一株で勝利ポイントと資産形成に大きく貢献できます。早い目にこれを買ってしまい、勝負として、どこまでいけるかをチャンプは実験してみたかったのでしょう。飽くなき挑戦の精神に私などは脱帽ですね。(^^;) 「考えたことはありましたが、本当に実行しようとは思いませんでした」(近藤京阪社長談)
なかなか、3列車が出ません。(公共会社数が少ないとこういう展開になりがちです) 3列車が出ないことには、運営ラウンドは1回しかなく、緑のタイルが置けず、何よりも公共会社に個人会社を買ってもらうことができません。例えば京阪電鉄は、緑のタイルを置かないと、京都にも大阪にも出られません。京津電鉄の買い取りもできません。寝屋川と枚方の間を運行する(総収益¥40)ローカル線のままです。一方、阪神電鉄は、黄色タイルのままでも芦屋や吹田に路線を拡張、梅田に駅(トークン)を設置して、買い足した安い車両を数多く運行して収益をあげて(¥200近く)いきます。私は、小会社を3つもっているので、これだけで¥90近くあがります。(増えたお金で阪神株を買い足します) チャンプも泉北高速鉄道と奈良電鉄で¥100は下りません。新高さんも河南と大阪市電(収入は¥40)があるので、みな新たな株式を株式ラウンド毎に購入できる状態です。この状態が結構長く続きました。このような展開では、3列車が出るとみなそこそこの資産を形成した後だけに、その後の展開が急になります。今回もそうなりました。3列車がやっと出たラウンド、近藤さんは待望の京津を京阪に買ってもらうことができ、現金を一番たくさん握りました。さらにプライオリティも保持していたので、次の株式ラウンドでJR設立です。JRは3列車を3両買い、近藤国鉄(JR)総裁は、京阪を京都に乗り入れさせ、これまで雌伏してた鬱憤を晴らしにかかります。反撃と本格的な列車戦争の始まりです。
線路タイルを一度に2枚置くことのできるJRだけに独走をさせてはいけません。河南鉄道は、枚方タイル(京阪が使うことが多い)を、わざわざ柏原に置き、妨害にかかります。柏原には15番タイルを置くことが多いので、既にこの時点で誰も見たことのない局面に突入しています。みんな、チャンプの奇策に影響されてしまったのでしょうか。(^^;) 他のプレイヤも追随します。大軌は、生駒トンネルに向かって、緑タイルを置きます。さらにトンネルを掘りはじめます。奈良電鉄も京都奈良間をつなぎ、奈良を残っていた15番タイルでグレードアップします。こんなに早く、京都〜奈良〜大阪東が線路でつながったのをはじめて見ました。(^^;) 更に、近鉄は3列車が出たので、大鉄まで目一杯運行してから、特別運行を宣言します。これにて近鉄が設立。河南は合流してきませんでしたが、なぜか東大阪にもトークンを置き、先のラインに立ちふさがります。しかし、近鉄は守口にも、柏原にも出られません。しょうがない。余った列車を神戸電鉄に廻します。(^^;) たぶん、近鉄の社長もチャンプの毒気に当てられていたのでしょう。一方、阪神は緑タイルが置けるようになって、順調に収益を伸ばしていきます。これまでも充分順調でしたけどね。そして豊中に向かって線路を敷設し阪急の設立準備をします。北条阪神電鉄社長は満を持して阪急を設立。社長に就任し、阪急・阪神と人もうらやむ会社の社長を兼ねます。さすがですね。
「地下鉄建つなら南海建てよ」(TTB1890箴言集より)、これは地下鉄が大阪東を緑タイルに変えることが多いので、そのターンに南海を建てるとほぼ間違いなく大阪東に南海のトークンが置けるというセオリーみたいなものです。チャンプは、列車競争に遅れてはならじと、地下鉄株を買って地下鉄を起こし(設立を促し)にいきます。新高さんも、もう間もなくなくなってしまうであろう河南鉄道(4列車が出ると近鉄に強制併合)にいつまでも頼れません。地下鉄を建てにいきます。さらにチャンプは、所持していた近鉄株を放し、地下鉄(新高さん)との関係強化に乗り出します。このでてきた近鉄株を私が看過している隙に、新高さんは近鉄株を購入。社長と同じシェア(40%)を手にします。先述の箴言通り、地下鉄は大阪東をグレードアップしました。近鉄株などできちんとチャンプが誠意を見せていたのがよかったのでしょう。南海を設立したチャンプは、意気揚々と大阪東に行こうとしますが…。賢明な読者の皆さんはおわかりですね。柏原に河南鉄道が置いたのは「都市がひとつしかない枚方タイル」その上には近鉄のトークンがでんと座っておりまして、南海は柏原経由で大阪東に行くことができません。(^^;) 困ったチャンプが苦肉の策で南海の本拠地大阪南のグレードアップ(¥80かかります)をして直接大阪東に行く計画に変更しましたが…。大阪南に使えるタイル2枚のうち1枚は既にJRが尼崎に使っており、残った方のタイルでは、どう置いても大阪東にはつながらないのです。(^^;) かなりがっくりきたチャンプ。気を取り直して、泉北高速鉄道の特殊能力(堺にトークンを置く会社に運営ラウンド毎に¥40の収入)を生かすべく堺にタイルを…。悪いことは重なるものです。堺はXXタイルしか置けないのですが、XXタイルも京阪と阪神が既に使っており、品切れ…。さすが、チャンプです。TTBの考えた箴言は、必ずしも正しくないというのを身をもって皆に示してくれました。(-人-)(合掌) 結局南海は、5列車が出るまで大阪南で孤立無援となり、列車競争の波から大きく取り残されてしまいました。(^^;)
唯一残った公共会社の山陽電鉄は近藤さんが値付け(社長株だけを買って置いておくこと、その資産自体は働かないが他の人にその会社を取られないというメリットがある)し、すべての会社のマーカーが盤上に登場しました。これで互いに引けない戦いになりました。例によって、隣で頭を抱えているチャンプはさておき、ゲームは動きはじめました。ロシアンルーレットの始まりです。南海が苦戦しているのと同様、近鉄も大苦戦です。全ては社長が招いたことなのですが。(^^;) 株価はそこそこあるものの列車は3列車が1両と2列車しかありません。苦慮の末、近鉄社長は自力再建を断念するという苦渋の決断を下しました。近鉄の会社の金庫から全額を引き出し、神戸電鉄の2列車を1両の代金にしました。直後に4列車が出て2列車はなくなり、近鉄は3列車1両、金庫¥0という経営状態となりました。ここにきて3列車3両をフル回転して稼いでいた近藤JR総裁の優位がはっきりしてきました。しかし、JRは京阪(近鉄経営が行き詰まっている今では株価が実質最高)を支えなくてはならないという負担を持っており完全には突出していません。北条さんの、阪急・阪神黄金タッグも列車操作(2−2列車)の操作を間違え、少し遅れてしまいました。南海は目下だるまさんです。しかも車両は4列車2両の悪形。手も足も出ません。新高さんの地下鉄は堅実に経営して、無事廃車にならない電車を獲得、終盤の追い込みに賭けます。茶色タイルの時代になれば地下鉄は大阪市内のトークンを無視できるので、こういう手法が可能なのですね。運営ラウンドで全てのお金を神戸電鉄に移した近鉄社長は、次の株式ラウンドに夜逃げを決行。手持ちの近鉄株をすべて売却、大阪から谷上(神戸電鉄の本拠地)に潜伏しました。代って新高さんが近鉄の社長に就任しました。(^^;) 「会社を見るな社長(ひと)を見ろ」(TTB1890箴言集より)
まだ、盤面に茶色タイルは3、4枚しかありませんが既に終盤です。北条さんの予言通り、この展開は中盤をすっ飛ばしていきなり終盤戦に入ることが多いのですね。(^^;) 私は、値付けされている山陽電鉄の株を買って起こしにいきます。近藤さんも、ここで私に公共会社を渡してしまうと私が神戸電鉄の資金を移して収益を増やしてしまう可能性がある(神戸電鉄はいつでも閉鎖できます)ため、山陽電鉄を防衛買い、50%ずつの持ち分になります。ここで、山陽電鉄の株を売り払う(株価破壊)ことも考えましたが、折半なら近藤さんとの差も広がらず、プレッシャーを掛け続けることの方が重要と考えてキープしました。代わりに、これまでもちょこちょこ拾っていた安値の阪神株を1枚手放し、阪神(5枚持ってます)の株価マーカーをイエローゾーンに入れて、株式を買いつづけます。(マーカーがイエローゾーンにある株式は取得制限株式枚数にカウントされない) おかげで、他のプレイヤより3〜4枚余計に株式を持つことができました。わーい。(^^;) 左隣では、新高さんが「近鉄は列車さえ買えば優良会社、逆転の目あり」、と力説。実際、D列車が走りまわるランニングゲームになれば、枚方を迂回する京阪神ルートがほぼ完成しているため、非常に有利です。いや、有利でした。(^^;) 一方、右隣のチャンプですが…。「チャンプ、手番だよ」、「あ。北大阪急行を買います」、チャンプは既に白装束に着替えておりました。(^^;) 目には死兆星が見えていたかもしれません。
運営ラウンドに入りました。もう5列車はありません。チャンプの「レベニュー¥130」がうつろに響きます。近藤さんはJRに山陽の資本金を移し。莫大な資本力をバックに6列車、続けてD列車と購入しました。3列車〜4列車が一遍に吹っ飛びました。さすがにJRはすごいです。さて、列車のなくなった阪急は、強制購入(しかし社長の私財投入は無し)で残った6列車を購入。もうD列車しかありません。そして神戸電鉄もD列車を購入。近鉄に手番がきます。列車がありません。会社には強制合併(6列車が出ると奈良電鉄は近鉄に強制併合されます)で合流した奈良電鉄の資金のみ、新高社長は、私財を投入、さらにJR株を1枚手放してD列車を手に入れます。そして南海に手番がきました。列車はもちろんありません。私財を投入し、株式を売りますが、南海は他に株式を持っている人がいないので3枚まで(強制購入では社長が交代するような株式の売却はできません)、近鉄は私が売った4枚がオープンマーケットに残っているため1枚しか(オープンマーケットにおける株式は各社50%まで)売れません。また、後発会社の泉北高速鉄道と北大阪急行は売却できません。とても¥1100は工面できず、ここで破産、ゲーム終了となりました。さすがはディフェンディングチャンピオン、最初から、最後まで魅せるプレイに徹したチャンプでありました。(^^;)
今回は、チャンプが実験を行ない、それに伴って、比較的特殊な展開になりました。線路タイルも見たこともない形になりました。途中で見にきた泉さんや神えもんさんも、驚いてましたし。(^^;) しかしながら、定石通りの展開ばかりでは飽きがきますし、変則的な展開になってもそこそこゲーム(勝負形)になるところが、このゲームの魅力だと思います。(^^;) 一言ずつ頂きましょうか。チャンプ「破産して最下位じゃなかった。わーい」は実験プレイでしたし、近藤さん「もうちょっとはっきりと不穏な近鉄の動きを伝えるべきだったかな」はJRと京阪さらに山陽、北条さん「自腹も切らず、会社には一円も残さず効率的な経営ができた」は阪神、阪急、新高さん「ランニングゲームになれば勝機があるのに無念」は近鉄、地下鉄と、各々が良形で、ランニングになれば、小会社の神戸電鉄しかない私が一番勝ち目がありませんでしたね。(;^^A
ゲーム時間、約4時間。なかなか面白い展開でした。(^o^) 今年の2月には、「1890日本選手権」がまた開かれます。90チャンプは、予選「不戦勝」です(シードではないところがいいね(^^;)から、他の人は予選を勝ち上がって、是非、一度対決してみてください。きっと楽しいプレイを見せいてくれることは、私が請け合います。では、また機会がありましたらお会いしましょう。感想戦が続くボード上から中継でお送りしました。みなさん、さようなら。(^o^)/~