(エイジオヴルネサンス自戦記) 01/10/98 Nik氏邸 参加メンバー(あんだー氏、中川(モンスター)氏、上野(弟)氏、ペいるG氏、TTBの5人プレイ)
今日は、メンバーに後藤氏がいない。チャンスだ。残りカードのチェックもそんなに厳しくならないだろう。私には、この間苦労して作った(作るなそんなもん)カードチェック一覧表がある。これを利用して、他プレイヤーに差をつければ、この間(11月にジェノアで大敗)の借りを返すことができる。ふふふ...。などとよからぬことを考えていた。
最初に来たカードがウールの商品カード。このゲームは最初に来たカードが重要だ。ウールといえば、ロンドンかバルセロナ。しかし、5人ゲームのときはハンブルクが居ないため、ロンドンは、北欧方面に伸びることができず、おいしくない。となればバルセロナだが、バルセロナは、序盤走ることはできるが、走るために他国からたたかれやすいという短所もある。結局迷った末、ビットを抑えて、敢えてロンドンを選択することにする。といってもロンドンプレイヤー中川氏がいるため、念のため3$入札につぎ込む。結果は、上野弟氏がヴェニス、中川氏がバルセロナ、ぺいるG氏がジェノア、TTBが「上野さんが強くて僕では抑えられないから、あんだーさんにパリをお願いして上野さんを牽制してもらい、私は敢えてロンドンを取ろう」などと白々しいことをいいながら、ロンドン。必然的に、あんだー氏がパリとなった。
1ターン目にひいてきたカードがシャルルマーニュ大王。ここで、私は、「燃えるブタ作戦」ではなくて(^^;)、「3トークンマーチ作戦」(命名TTB)の発動を決意。この作戦は、ターンが進むにつれ、その全貌が明らかになることであろう。というかすぐばれます。(^^)序盤1、2ターンは普通の配置を行い、ウールのカードを使って収入を得て、3ターンあたりから突如不可解なしゃがみに入ります。他プレイヤーはみな練達の士なので手堅く領土をまとめ、徐々にマップが埋まっていきます。ジェノアが序盤戦の一つの焦点である十字軍を使って、西地中海にまず進出、バルセロナがそれに続き、ベニスは黒海へ。この当たりプレイヤー五人のためもあって、全員がほぼ思ったとおりの展開だったのではないでしょうか、私以外の全員は大型船を買い、いよいよ競争の始まりです。
3ターンにTTBのトークン数は3、作戦スタートです。当然私の順番は、1番手。バルセロナと協力して回転流通させたウールのカードによって得た収入で、免罪符を購入。他プレイヤーが早期の免罪符購入をためらっている間に、もらったトークンで、毎ターン少しづつ領土を拡張、順番が一番手なので競争にはほとんど負けることもなく、また、1ターンが長いこのゲームでは、最初に攻略されたところは、印象に残りにくい。という特性を利用します。カードと文明(特に公民系中心)を購入し、他国が西地中海と黒海の争奪に明け暮れている間に、他国にはカードプレイでほぼ平等に、損害を与えます。十字軍を使ったジェノアとバルセロナにブラックデス、パリにアルケミストゴールド、ベニスにシビルウオーとぶつけておいて、「私は領土がありません、こんなことしかすることが無いのです」などとほざきます。しかし、なかなか信じてもらえずかえって他プレイヤーの不信をかうことになります。(そりゃそうだ)この間に、機を観るに敏な上野弟氏が、一瞬の隙をついて、アイボリーでぼろ儲けをし、いち早く外洋に乗り出します。他プレイヤーもそれに続きますが、TTBは、満を持して出したコロンブスとエンリケ航海王子のターンに、パーパルデクレによって探検の取得ができず。1ターン出遅れてしまいます。この遅れが結局敗戦につながります。
他プレイヤーが全員免罪符を買った7ターンまで、3トークンのビッドを続けました。最後の3トークンはカードの購入にまわし、あいかわらず麻雀で言うダマテンを決め込みます。途中で観戦に来たNik氏が「ロンドン(TTB)は、ちょっとしょぼいね。それ以外はいい勝負をしている」といいました。しめしめ。(^^)盤面は、ロンドンが一番小さいので、他のゲーム(ディプロマシーやマキャベリなど)から考えるとどうみてもロンドンが不利にみえます。でも、この卓のメンツには通用しませんでした。特に上野弟氏はしきりに「ロンドンに気をつけろ」「文明やミザリーをみればそれほど差はない」というアジ演説を繰り返し、私を仮想敵国にしようとします。私は、「諸侯のみなさん、ベニスに騙されないで下さい。上野氏はこうやって勝ってきたのです」と負けずに繰り返し、私の正当性(どこが)を強調します。しかし、私のカードプレイによって損害を被ってきた諸侯は私の言葉に耳を貸しませんでした。(あたりまえだ)やむをえず私は、3トークンマーチを止め、ウールのカードが枯れたのを見計らって、上野弟氏に戦争(WAR)をしかけて勝利します。これは領土を獲得するというよりも、イエローからオレンジゾーンにさしかかっている上野弟氏のミザリーを上げるための策です。更に自分にエンライテッドルーラーを使ってから、ミスティシズムアバンダンで上野弟氏のミザリーを上げます。この時点でトップ争いは上野弟氏のベニス、しぶとく食い下がっている中川氏のバルセロナ、せこい手段で、生き延びてきたTTBロンドンに、しぼられます。
長期戦になると、ニューワールドに達している上野弟氏がミザリーを着実に下げるため、私が不利です。こうなるとコロンブスとエンリケ航海王子のリーダーカードが結果的に無駄遣いとなったのがボディーブローのように効いてきます。私は最終ターンに文明を全てそろえて、逃げ込みを図りますが、結局ニューワールドが現金不足で買えず、逆に現金のなくなった私に、上野弟氏からポツダムブラックデスがグレートブリテン島に降ってきます。こうして、英国本土を史実通り(?)廃虚にされた私は、空しくベニスの軍門に降るていたらくとなりました。結局、カードプレイでも高額商品ポイントをそつなく獲得している上野弟氏が中川氏も抑えて、勝ちきりました。
ゲーム終了朝8:35。約8時間に亘る死闘は終わった。八八に興ずるNik氏らにお礼を言い、別れを告げて、外に出た。見上げた冬空は暗く、ときおり、そぼ降る雨が冷たかった。(ちきしょう〜〜〜)