Roll Playing Game(RPG) 2.RPGの分化について 2−1.私とRPGの変遷
こんなこともあったと言う話です。皆さんには当たり前のことかもしれないので読み飛ばしても問題無いことだと思いますがあえて書きます。
私が、RPGに初めてふれたころの話です。20年近く前だから10代の頃です。赤いダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)のルールブック(当時まだ日本語訳は私の手に入らなかった)を興味本位で購入して苦労して読んだ記憶があります。種々の形のダイス(6面体以外のダイス)もはじめて見ました。ルールを読んでみるととても面白そうでした。ソロプレイのシナリオもあるのですが、やはり、他のプレイヤーとプレイするのが基本だと思いました。そこで実際にやってみようとしたのですが、地方にいる私にはほとんど機会がありませんでしたし、日本でRPGがまだよく知られてなかった時代なので、一から説明せねばならず(面倒だったので)結局ほとんどプレイできないまま、ボックスだけが空しく増えました。
ちょうどその頃、「火吹き山の魔法使い」を書店で見かけて性懲りもなく購入しました。いわゆるゲームブックとの出会いでした。これは、私にとっては一つの転機でした。「ダイスだけで、かつ1人で好きなときに遊べる」というのが理由です。私はゲームブックに傾倒していきました。蛇足ながら、このゲームブックは当然D&D等のテーブルトップのRPGから、1人で遊べるようにシナリオ部分を切り取ったものです。
20代の声を聞く頃、私はコンピュータRPGと出会いました。これも魅力的でした。理由は、ゲームブックの手軽さ(好きなとき1人で)に加えて、「シナリオに沿って、擬似的にRPGを体験できる」ということです。自分のキャラクタが成長し、謎を解き、シナリオをクリアすることがとても楽しかった覚えがあります。私のパソコン初号機PC−8801FRはこれをプレイするマシンと化していました。ウルティマやウイザードリーなどのゲームを必死にプレイしていた頃です。この時期は、他のゲームをほとんどプレイしないでこればっかりでした。このようにプレイするゲームが非常に偏っていたのは、これまでではこの時期だけです。よほど、RPGが気に入っていたのでしょう。今も好きですが。(;^^)
時を同じくして、任天堂のファミリーコンピュータが普及し、そしてあのエニックスのドラゴンクエストが発売され、ヒットしました。ただ、私個人はドラゴンクエストを友人に見せてもらって、私がパソコンでやっているものとほとんど同じだったので、ファミコンのRPGは、やりませんでした。しかし、ドラゴンクエストのヒットは、日本中にRPGの存在を認知してもらうという効果がありました。つまり、先述したRPGを一緒にプレイしてもらうために、一から説明する必要がなくなりました。ドラゴンクエストパート3が販売された1988年、ブームは拡大し、今こそ長年の懸案である(元祖)テーブルトップのRPGをはじめるはずでした...。
しかし、この頃私は仕事を持つようになっていました。自由な時間も少なくなりなした。世の中うまくいかないものです。(;_;) ごく最近になって、やっと少し始めました。
2−2.RPGが与えてくれる私の「楽しみ」
第1項で私は、RPGというものに種類はないと勝手に申しております。RPGは、みな差異のないものと思っています。前述の経験の中で、一番初めにD&Dを手に入れて、なおかつ面白そうだと思ったにもかかわらず、プレイしなかったのはなぜか?
まず、一言で言えば軟弱さです。他人を必死に説得して、説明が面倒でもやるべきであったということ。次に、テーブルトップRPGの代替とはいわないまでも一部の機能を削って作られたものとはいえテーブルトップRPGの補完をしてくれるゲームブックやコンピュータRPGがあったことです。
つまり、私のゲームを媒介として楽しみを享受するという目的の中では、テーブルトップ、ゲームブック、コンピュータの各RPGの中に、差異が無いからなのです。この3つとも私に楽しみを与えてくれます。私の場合、特に楽しみの範疇が広いこともあって、現存するRPGは私にとってみな均質なのです。
2−3.RPGの分化
私の中でRPGは、日本への導入以来、他のゲームには追随できないくらい優れた分化を遂げてきたといえます。あ、ここで私の「分化」の定義をしておきましょう。分化とは、以下では、ある集団がその総計の量を減らすことがなく(増えることはある)、見た目が変化したり、ある一部分を強調したり、ある一部分を削減したりしながら、発展的に分かれていくことです。
あんまり良い例ではないかもしれませんが、10人の人間がD&Dのルールブックを手にしたとしましょう。そのうち2人は、強固な意志を持ち、周囲を説得し新たに5人のプレイヤーを獲得しました。10人のうち3人は、ゲームブックに転向し、友人に伝えて新たに6人のファンを獲得しました。残りの5人は、コンピュータのRPGを主にプレイし、新たに8人のゲーマーを生みました。ここで、最初の10人から、新たに(5+6+8)人が増加したことになります。
個々の集団にとってみると、今、テーブルトップをプレイしているのは7人、ゲームブック9人、コンピュータ13人となります。最初の10人から、テーブルトップだけとってみると10人から7人に減ったように見えます。でも、RPG全体のプレイヤー数は明らかに増加しています。
このように、私が楽しみを得るためのRPG全体の層は確実に厚くなりつつあり、選択肢も広がって、私が参加してプレイできて、楽しめる環境が整ってきたと思います。この傾向は今も続いていると思っています。
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