フンタ(WEG & HJ)


このゲームも非常に長寿を保つであろうと思われる作品です。各プレイヤーが架空の発展途上国であるバナナ共和国の有力ファミリーとなり、自分達の一族の繁栄のために、他のファミリーを出し抜き、ゲーム終了時点で、一番多くスイス銀行に残高を持っていると勝ちという、実に困った政治ゲームです。(^^;)

各プレイヤーは、まず自分の支持勢力(カードになっています)により、投票で(おお民主的)大統領を選出します。選出された大統領は、他のプレイヤーに、ポストを割り当てます。ポストには内務大臣、陸軍1〜3師団長、空軍司令官、海軍提督があります。さて各ファミリーのポストが決まれば、お待ちかねの(^^;) お金の配分です。バナナ共和国は、その予算の全てを海外の補助金に頼っています。そのターンに補助金として配られた札束(枚数は決まっているが、表記されている金額が異なるので毎回、同じではない)を大統領だけが見て、予算案を提出します。と言ってもその予算の範囲内で、各プレイヤーに配る金額を決める訳です。

予算案が大統領より提出されると、予算案の採決を行います。このときもカードによる投票で、賛否を問います。予算案が可決されれば、そのとおりに、予算は配分されます。なお、予算が全くないプレイヤーもしょっちゅう存在します。(^^;) 否決されると、大統領が宙に浮いた金を一時管理することになります。なお、内務大臣は強行採決という特殊能力も持っています。

ま。とにもかくにも、幾ばくかの金を手にしたとしましょう。しかし、これだけでは勝利には何の関係もありません。(--;) この金を持って銀行に行き、スイス銀行に預金しなくてはなりません。ここでプレイヤーは自分の所在を決めます。お金を持っているプレイヤーはまず銀行に行きたいでしょうが、そこには他のプレイヤーの差し向けた暗殺者が待っているかもしれません。暗殺フェイズには、暗殺可能な各プレイヤーが任意に「○○に居る××」と指定して、暗殺を試みることができます。見事所在を当てられたプレイヤーは凶弾に倒れ、その所持金のうち未預金のものは暗殺したプレイヤーのものになります。(とんでもないですね)

また、予算面で冷遇されているプレイヤーは現行体制に不満を感じ、しばしばクーデターを起こすことがあります。クーデターを起こすには、「クーデター」と叫ぶことが必要です。(^^;) 口実がないと起こせないというルールもあるのですが、そこはそれ、政情の不安な国のこと、かなりの確率で口実ができたりするので、あまり問題はありません。(^^;)

クーデターの最中は自分の戦闘ユニットと支配下ユニット(暴徒、デモ隊など)を地図上に配置して戦闘を行い、5個所ある重要拠点のうち過半数を押えている側の勝利となります。ただし、その押えているプレイヤーが親大統領派かどうかは、最後の態度決定フェイズに委ねられるので、誰が味方かはさっぱりわかりません。(^^;)

ゲームジャーナルにも楽しいプレイの様子なども紹介されていますし、機会があれば一度はプレイしてみてください。人数は7人がベストです。時間もそんなにはかかりません。但し、寝返り、裏切りが横行する非常に典型的なマルチゲームです。マルチゲームに向かない方も実際いるので、それらの人以外にお勧めします。(;^^)


前ページに戻る Main Indexに戻る エントランスに戻る
ジオシティーズの入り口へ このコミュニティの入り口へ ご近所を訪問する