このゲームは、運の要素のない経営シミュレーションゲームです。そのわりに特徴的なのは、この手のゲームにありがちな交渉があまり起こらないことです。

ＴＴＢは、５人から６人で遊ぶのが適当であると思います。各人が会社を経営し、設備投資と株券の売買を繰り返して、ゲーム終了時の資産の多寡で勝敗を決定します。製品の製造原価と売り値の設定によって収益を得て、設備投資（製造原価を下げる）で粗利益の追求をするか、株券の売買によって営業外収支の向上を目指すかによって戦略は、２極化します。

このゲームは、１、２時間で終わる比較的容易にプレイできるゲームですが、売り値のビッディングが大きく勝敗を分けるため、この手のゲームが苦手なＴＴＢには、非常に辛いゲームです。あと、一旦左前になった会社を経営するプレイヤーには、終盤ゲームがだれるかもしれない危険性があります。もっともこのような短所を差し引いてもプレイする価値はあるゲームであると思いますし、ビッドに強い方にはお勧めしたいゲームです。

なお参考資料がここにおいてあります。